夏休み期間中に、テレビ番組制作関係者と話す機会が多かった。私自身は本当の制作現場から離れて時間が経過してしまっているが、当時から始まっていたデジタル化がもたらす悪い部分の話ばかりをぼやきのように何度となく聞かされたのである。
以前のように一回のロケで15万円ものコストをかけて撮影しなくても、利用料金が1時間5万円もするデジタル編集室を使わなくても同等以上の番組が作れる時代になった。
メディアの構造変革の中で、テレビ局幹部は近視眼的に制作費という砂袋が真っ先に落下された。一私企業が自己の利益追求のためには選択肢としては理解できるが、どうやら順番と手順を誤ったようだ。
デジタルという道具完全に振り回されてしまい、経験値と士気がひたすら低下し続けているのであることがよくわかった。

